1 2014年 07月 10日
原田です。 皆様から温かい励ましのお言葉をいただき感謝しています。 ご支援下さる皆様、本当にありがとうございます。 息子が急逝してから、五回目のお盆を迎えようとしています。 菩提寺の山門には泰山木の白い花が咲き、、参道近くでは白い蓮が開花しました。 皆様に今日は、2009年12月10日に息子が事件に遭い、翌11日に急逝してからの経緯をお伝えしようと思います。 【事件後の経緯】 ■2009年12月10日~11日 午後11時頃、歓迎会から帰宅するために新宿駅構内を通行中だった息子は、女子大学生の(お腹を触った)痴漢犯人とされ、女子大学生の友人の男子大学生に階段から引き落とされ、一方的な暴行を受けた。 息子は110番通報をしたが、駆けつけた駅員・警察官より、痴漢犯人として扱われ、新宿西口交番から、新宿警察署に任意同行された。 そして、新宿警察署では痴漢の被疑者として、明け方4時頃まで取り調べを受け、その後、息子は、新宿署内で休息を取り、5時45分頃警察署を出ると、電車に乗り早稲田駅に行き、午前6時40分、電車に轢かれ重態となり、東京女子医大に搬送された。 午後7時15分に私(原田尚美)の携帯電話に牛込警察署より電話があり息子の事故を知る。 ■2009年12月12日 牛込警察署から、息子の持ち物らしきボイスレコーダーが落し物として届けられているとの連絡を受け、息子の声を確認して受け取る。 新宿警察署に電話をして、息子が何故、新宿署にいたのか、何時までお世話になっていたのか教えていただきたいと訊ねるも、「わからない」という答えしか返ってこないため、110番に通報して、きちんとした説明を求める。 ■2009年12月13日 新宿警察副署長黄海氏より、私に電話があり、 「息子さんと大学生3人との間でトラブルがあり、駅員に取り囲まれ、お腹を触られたんではないかとする痴漢容疑で新宿警察署(生活安全課)で事情聴取を受けるが、大勢の人間が行き交う新宿駅で、息子さんを痴漢と認定するのは無理という判断の元、痴漢容疑は晴れたが、 その後、お互いの暴行容疑で事情聴取が続き、3時から4時ころ、『学校もあるだろうし、会社もあるだろうから、帰宅するように』と言われ、大学生は帰ったが、息子さんは休ませてくれ、と言って2階のソファーで休んだ。 息子さんが署を出たのは5時15分・・・5時から6時半くらいの間かな。誰かが付きっきりでいた訳ではないので、正確な時間は分からない」と説明があった。 私が「息子はケガをしておりませんでしたか?」と訊ねたところ、「外傷はありませんでした」と答えた。(※この電話の内容は、翌2010年1月11日の新宿警察署での会見の際、黄海氏本人に確認しています) ■2010年1月9日 新宿警察署副署長より電話。1月11日に会うこととなる。 ■1月11日 午前10時 新宿警察署にて、黄海氏と生活安全課課長菅原氏と会見。 「息子さんは(痴漢容疑の)犯人ではない」と言われ、ボイスレコーダーの提出を求められる。 黄海氏の説明では、「息子と、息子と組み合った男子大学生一名のみが事情聴取を受け、女子大学生ともう一人の男子大学生は参考人、誰からも被害届は出ていない」と言われる。 事件当夜、息子が暴行を受けた現場からかけた110番通報の内容と、受けた暴行の内容については、後日確認後に連絡をいただいて、息子の代わりに私が暴行の被害届を出すことになった。 【事件発生現場について】 ※息子のボイスレコーダーの録音 「女性の方が階段で、あなたに、お腹を触られたと被害を訴えている」 ※当日の黄海氏のお話 「(階段で、接触したかどうか確認できる)物証はない」 「警察のほうでは、原田さんに痴漢の疑いが掛けられてましたけども、原田さんがやったという特定はできませんよと、いうふうに学生にも言いました」 ※同日の菅原生活安全課課長のお話 (会見後 新宿駅にて) 「息子さんと学生達は、この通路ですれ違いました」 ■1月28日 新宿警察署の生活安全課課長から電話があり、息子を東京都の迷惑防止条例(痴漢)の被疑者と認定し、書類送致するとのこと。 女子大学生の被害届が出されているのか訊ねたが、有無について明言を避けられ、 また「新宿署として認定した」と言われた。 ※菅原生活安全課課長のお話 「いろいろですね、関係している方と、あと、そういったことでいろいろ捜査しましてです、 駅員さんとか、関係した学生さんの方からも話を聞きましてですね、あと、ビデオテープとかいろいろですね、あのー、捜査のほうで調べましたらですね、もう残念ですけれども、息子さんのほうがですね、迷惑防止条例の被疑者と認定しましてですね、送致すると言うような形になりましたので、予めですね、ご連絡っていうことで差し上げたわけでございます」 ■2月1日 同じく新宿警察署の生活安全課課長から電話。1月29日に息子を東京都の迷惑防止条例の被疑者として、東京地検に書類送致したとのことであった。 暴行容疑の事情聴取での調書は存在するのかと訊ねたところ、調書は存在しないと説明したはずであると返答。 ■2月25日 JR東日本、機器管理室のおぶない氏から、東京都個人情報開示課の君島氏に連絡があり、 「平成21年12月10日の新宿駅の防犯カメラの映像は、警察のほうから証拠保全の指示がなかったので、消してしまってありません。」(※1) ■2月25日 新宿警察署に、息子に代わって被害届を提出しようとしたが、拒否された。 JR新宿駅駅長室で助役さんに、12月10日の日誌を見せていただく。 [12月10日・8号ホーム23:05迷惑行為で110番]との記載を確認。 暴行現場である階段の上に設置された防犯カメラは「階段の下まで写すカメラ」であることを教えていただく。 新宿駅でのチラシ配りの許可はいただけなかった。 ■3月1日 警視庁情報公開センターに息子の「110番通報」の開示を請求。 ■3月11日 新宿駅でチラシを配り始める。 ■3月16日 東京都庁個人情報開示課へ、「110番通報」の開示請求について相談に伺う。 ■3月18日 弁護士に「110番通報」の開示請求のため「23条照会」をかけていただく。(3月24日付照会) ■3月23日 新宿警察署に男子大学生を住所氏名不詳のまま暴行容疑で告訴しようとしたが拒否される。 暴行現場である階段の手前に、新しい階段が完成。 ■4月6日 東京地方検察庁に弁護士と告訴状を持参。 ■4月8日 新宿警察署から「郵送した告訴状を返送する」と2度めの告訴拒否の連絡を受ける。 ■4月12日 目撃者探しのためのブログを開設。 ■4月20日 検察庁から電話。検察庁は告訴を受理する方向で動く旨および証拠としてボイスレコーダーを提出してもらいたいという要請を受けた。 ■4月23日 息子が11時27分にかけた「110番通報の記録」が一部開示された。(4月19日付回答) ■4月27日 検察庁から電話。都の迷惑防止条例の不起訴記録は非開示と連絡を受ける。 ■5月25日 検察庁から「男子大学生に対する告訴状は受理されている」旨の連絡を受ける。 【メディアの報道と警察署・JRのコメントの変遷】 ■5月7日 夕刊フジに記事掲載。 ■5月17日 週刊ポストに記事掲載。 ■5月20日 産経新聞に記事掲載。 ※同署(新宿署)によると女性は触ったという人物の顔を見ていない。 ※唯一の物証は防犯カメラの映像だという。 ※「女性の『(誰かに)触られた』という証言は信用できる。すれ違った瞬間はカメラの死角だが、証言と同じタイミングで触れる人は原田さんしか写っていない。 ※証言と映像で複合的に判断した」と説明する。 ※「本来は立件するような事案ではなかった。母親の『暴行』との訴えや、相手の女性の気持ちも考慮した結果白黒つけるべき話になった」 ※「(大学生の行動は)痴漢の行為を引き留める行為の一環」 ■5月25日 週刊女性に記事掲載。 【新宿署のコメント】 ※「痴漢と暴行をセットで捜査して終了した」 ※「原田さんが亡くなったことは、大変お気の毒ですが、本件については必要な捜査を適正に行ったあとに送致しております」 【JR東日本のコメント】 「社員が現場に駆けつけたときは、1人の男性が馬乗りになって押さえつけていた、とのことです。痴漢ではなく、トラブルとして対処した、と聞いています」 ※2010年8月23日 痴漢行為東日本旅客鉄道からの「質問状」への回答 ※「弊社社員は、痴漢行為の事実及び現場を確認していません」 ※ 「弊社において、痴漢行為の目撃者がいらっしゃったのかどうかは確認しておらず、また、暴力行為の目撃者の連絡先等は確認しておりません」 ※ ・・。 なお、今回のご質問を受けて再度確認しましたところ、これとは別に本件事象発生直後に、本件事象の発生箇所周辺の防犯カメラの映像を提供するよう、警察当局から捜査事項照会を受け、映像を提供しておりました。現在は警察当局に提出しました防犯カメラの映像は返却され、当社で所持しております。しかし、こうした防犯カメラの映像の提供につきましては、他に写っているお客様の肖像権の問題もございますので、司法機関等からの法的手続きによる場合を除き、閲覧等のご要望はお断りしております。何卒ご理解、ご容赦のほど、お願い申し上げます。 ■6月14日 フジテレビ:スーパーニュースで放送。 ■6月15日 司法記者クラブで記者会見。 ニコニコ動画で生放送。 TBSニュース23で放送。 ■6月16日 産経新聞に記事掲載。 毎日新聞に記事掲載。 共同通信社にて記事配信。 ■6月21日 【JR新宿駅駅長室】 『駅助役の話』 [12月10日・8号ホーム23:05迷惑行為で110番]について 「迷惑行為といっても喧嘩、痴漢など色々ある」(A助役) 「社員が現場に行って確認してから110番通報をしている」(A助役) ■6月28日 【JR新宿駅駅長室】 『駅助役の話』 ※「JRの社員が現場に行き、女性から『痴漢』と言われたので、8号ホームから別の社員が警察に通報した。」(A助役) ※「『迷惑行為』とは『痴漢行為』を指していう」(他の職員) ※「警察官に引き渡した時間は、通常だと110番通報をしてから10分か15分後になる」(A助役) 「(テレビの警察のコメントのあった)息子が駅員の方の名札を奪ったというのは本当ですか」 という質問に 「警察に聞いてもらいたい」(A助役) 「事実です」(他の職員) ■7月7日 目撃者の証言等から、「息子のかけた110番通報」は11時過ぎ頃と判明し、二度目の「23条照会」をかけていただく。 ■8月11日 警視庁・新宿警察署及びJR東日本への【質問状】を送付する。 ■8月13日 息 子が11時20分にかけた「110番通報の記録」が開示された。「応答した直後に無言のまま切断されています」という内容だった為、通信指令センターの山 岸氏と会話をした最初の「110番通報の記録」を開示請求のため、三度めの「23条照会」をかけていただくことになる。 ■8月24日 JR東日本からの【回答】が届く。 公開質問状の回答から(一部抜粋) ※「現在は警察当局に提出しました防犯カメラの映像は返却され、 当社で所持しております」とのこと ※1 2月25日の回答では警察から証拠保全の指示がなかった為、消去して無いとの回答 ニコニコ動画で二度目の生放送。 ■9月11日 警視庁新宿警察署からの【回答について】が届く。 警視庁新宿警察署からの【回答について】は、【回答について】は回答できないという内容。 ■9月29日 故黒木昭雄氏と初めて面会。 ■10月18日 新たな目撃者の目撃証言を代理人の弁護士が検察庁特捜部佐藤検事に提出。 ■10月19日 新宿駅の事件現場で何時もの様にポスターを掲げて立っていたところ駅員が現れ 「こんなところに立っていないで、改札の外へ行ってください」と言われる。 ■10月20日 事件現場で一人で立っていたところ、突然駅員が現れ至近距離より写真を撮られる。 「私には肖像権がありますので、その写真はお返しください」と言ったところ 駅員は 「私はあなたを撮ったのではない。工事中の現場の写真を撮っただけです」と言い残し、逃げるように駅長室に入る。 ■10月26日 再度、JR新宿駅のU助役に写真を撮られる。 一緒にいた人も2回フラッシュを浴び、20日と同様に、写真を返却するよう言ったが、 「あなた達を撮ったのではない。構内の写真を撮っただけです」との返答。 ■11月1日 午後4時に故黒木昭雄氏と最後の会話。 ■11月6日 夕刊フジ 「目撃者現れ新展開」 産経新聞MSNニュース に掲載。 ■12月2日 午後1時:東京地方裁判所の決定の元、証拠保全の検証を行うため、裁判官・書記官・弁護士の先生・カメラマンの方が東京都警視庁通信指令本部に出向く。 しかし、警視庁は、「人手が足りない」「業務に支障をきたす」等の理由で、証拠保全の検証手続きを12月27日に先送りにする。 ■12月6日~9日 「日刊サイゾー」にて 「短期集中連載」発生から1年「新宿駅痴漢冤罪暴行事件」の闇 ①~④が掲載される。 ■12月7日 警察が息子を痴漢の犯人と断定した根拠とされる「新宿駅の監視カメラの映像」を、JR東日本に証拠保全に出向くも、提出された証拠はデータをVHSのテープにコピーした不鮮明な映像であり、しかも、事件が発生したと言われている時間とは違うものであった。 ■12月10日 ニコニコ生放送にて一周忌企画として三度目の生放送 「痴漢と呼ばれ自殺~1年前の夜、新宿駅で何が起きたのか?」 〈出演者) 津田大介(メディアジャーナリスト)(@tsuda) 原田尚美 江川紹子(ジャーナリスト)(@amneris84) 小川健(夕刊フジ記者)(夕刊フジ公式サイト:ZAKZAK) ■12月11日 原田信助 一周忌法要を相営む ■12月14日 夕刊フジ 及び ZAKZAKにて記事掲載 【夕刊フジ編集局から】ジャーナリスト江川紹子も追い続けるJR新宿駅・突然痴漢容疑で自殺 ■12月15日 東京地検は、息子を暴行の被害者とする、告発を「嫌疑なし」「証拠なし」として、立件しないと決める。 ■12月17日 夕刊フジ 及び ZAKZAKにて記事掲載 【夕刊フジ編集局から】亡き息子の痴漢えん罪を訴えた母の願い ■12月27日 午後1時:東京地方裁判所の決定の元、証拠保全の検証を行うため、裁判官・書記官・弁護士の先生・カメラマンの方が再度、東京都警視庁通信指令本部に出向く。 警視庁は、音声の記録は提出せず、文書の記録をコピーした紙を提出する。 警視庁の提出した記録により、事件の翌朝4時30分には、被害女性が「(息子は)人違いだった」と証言していたことが判明する。 2011年 ■ 3月4日 真実を明らかにするために、この度、東京地方検察庁に対し、要望書を提出 要望書「新宿駅痴漢冤罪事件、事件記録閲覧の申請に関して」(PDF形式) 支援:犯罪被害者家族の会Poena ■ 3月10日 警視庁情報公開センターに息子の写っている「牛込署の保有する防犯カメラの映像」の開示を請求。 ■ 3月31日 犯罪被害者家族の会Poena 代表の小林邦三郎氏にご同行頂いて、 検察庁にて「新宿駅の防犯カメラの画像」の開示請求書を提出する。 刑事部高橋検事より、【要望書】の質問に対して「検察庁の捜査に違法性はない」という回答がある。 警視庁に「牛込署の保有する東京駅から大手町駅間の息子が写っている防犯カメラの映像」の開示を再度請求。 中野寛成国家公安委員長宛に【要望書】を提出する。 ■ 4月4日 警視庁情報公開センターより、息子の写っている「牛込署の保有する防犯カメラの映像」の開示は 刑事訴訟法第53条により開示できないと回答が届く。 ■4月26日 警視庁を提訴 東京霞ヶ関の弁護士会館にて記者会見 【裁判の経緯】 「警察はなぜ防犯カメラの映像を提出しないのか」 ●2011年6月14日 東京地裁709号法廷 第1回口頭弁論 原告は事件に関わった警察官、被害女性とその友人、駅員2名の供述調書及び3台の防犯カメラの映像とその配置図、当時の新宿駅構内の配置図の提出を求めました。 被告東京都は、「警察の捜査に問題はなかった、痴漢行為は存在した」と文章の供述のみに終始し、証拠の提出、また痴漢事件発生現場とその状況等については言及しなかった。 ◆2012年1月31日付けで 東京地方検察庁 検察官 鎌田 隆志 検事より、東京地方裁判所12部合議B係 乾 俊彦 書記官に 文書の送付嘱託について(回答)が届き、不起訴記録(300ページに亘る文章と写真)が開示されましたが、警視庁が今まで主張していた内容と違う事が書かれていました。 清水弁護士は、「人相服装から原田さんではないと事件当日女性が証言し、信助さんの痴漢冤罪が晴れたにもかかわらず、二ヶ月近く経っての被害届と二日後の送検は疑わしい。送検の為にわざわざ被害届を出させた可能性だけでなく、当の女性が果たして実際に被害届を書いたのか」と疑問を呈されました。 報告会の途中、元北海道警釧路方面本部長の原田宏二氏が、「特命捜査本部設置」の不可解な点について言及され、「信助さんのお母さんの尚美さんの動きから警察は国賠を想定して捜査本部を設置したのではないか」とご指摘されました。 ●2012年5月8日 東京地裁709号法廷 第6回口頭弁論 原告代理人は、新宿署が事件捜査の為に設置したと主張する「特命捜査本部」について(同様の事件に関してその様な前例が無い事から)被告に対し設置に至る経緯、法的根拠等の説明を求めました。しかし、今法廷ではそれらに関する回答は無く、次回口頭弁論迄に「書面にて回答する」という事で休廷となりました。 ●2013年5月20日 東京地裁803号法廷 第11回口頭弁論 今回の口頭弁論で被告東京都は、書証として乙31号証(息子 原田信助が録音したICレコーダーの音声データの反訳文)を提出。 原告の唯一の物的証拠である(息子の録音)を書証として提出した被告東京都の意図は不明ですが、息子が録音したICレコーダーには、 新宿署の刑事たちが、 「だいたいわかった。ただ貴方が今日ほら、ここに来たっていうのは、要するに『階段』で、女性の方の何か、お腹か何か、こう・・」 「手では絶対触ってない。貴方自身が『階段』を上ってるときに、女性の方の認識はありました?女の人とすれ違ったなあとか」 と取り調べを受けている様子が残されています。 ところが現在、被告東京都は、「原田信助は (階段に続く) 『通路』で、女性のお腹を触った痴漢犯人」と主張しています。 事件発生現場が『階段』から『通路』に変遷したのは、2010年6月14日(月)放送のフジテレビ:スーパーニュース『追跡』の警視庁のコメントからでしたが、裁判では当初より「息子が『通路』で女性のお腹を触った犯人」と主張しています。 ●2013年10月29日(火) 原告は【立証計画】を裁判所に提出し、証人尋問を行う15人の人証及び予定時間の計画と、その必要性について陳述(記)しました。 ●2014年3月4日(火) 東京地裁 709 号法廷 第16回口頭弁論 今回の口頭弁論では、裁判長のご提案で、次回は4月8日に進行協議が開かれることになりました。 次回、若しくは次々回の進行協議で証人が誰になるのか決まるそうです。 今回の法廷で、清水勉弁護士は、息子がかけた110番通報の記録を提出するよう、東京都に求めました。 ●2014年4月8日(火) 東京地裁 12 階 第1回進行協議 この日、裁判官・原告・被告の三者で、話し合いが行われました。 清水 勉先生は、第16回口頭弁論でご指摘された「息子原田信助がかけた110番通報の開示請求」をして下さいました。 秋田の津谷弁護士殺害事件では、110番通報記録が開示されたそうです。(代理人は清水勉先生) 「秋田の事件で出せて、新宿署の事件で出せない訳がない・・・。被害者が「弁護士」と「一青年」で、違いがあっていいはずがない」と、清水先生はご主張されました。 清水先生は、更に「警視庁との即報についても、経過を明らかにするよう」求めました。 東京都の代理人は、持ち帰って「(1ケ月半)検討」されるそうです。 今回の進行協議を最後に、相沢哲裁判長が異動されることが分かりました。 ●2014年5月26日(火) 第2回進行協議 今回から、裁判長を始めとする3名の裁判官の方々が交代されました。 新しい裁判長は小海隆則裁判長、作原れいこ裁判官、村井佳奈裁判官です。 裁判に先立って、被告東京都は、息子原田信助がかけた110番通報の音声データとされるCDと、その反訳報告書を提出しました。 この記録は、息子が110番通報をした際、通信指令センターの山岸氏に、助けを求めていた冒頭の部分は、息子の録音と矛盾しており、主に駅員との口論や暴力の様子等が録音されていました。 また時刻の記載もなく、プツップツッ、という音声が入っており、真正の記録なのか非常に疑わしいものでした。 清水弁護士は 1.この音声記録は、駅員の暴行を主張する為、提出したのか? 2.音声記録に何故、時間の記載がないのか 3.この【110番】が本物なら、現場に警察官が行けなかったのではないか? 4.駅員がかけた110番の記録を、何故提出しないのか 5.【即報記録】については、「即報する必要がなかった」「釈明する必要を認めない」ではなくて、「即報していない」と明確に回答して下さい。 以上をご主張されました。 被告側は、「駅員が暴行を振るったと主張していない」「駅員が直接、新宿駅西口交番に行って通報したので、駅からは110番通報していない」「(即報について)確認します」と回答しました。 新しい裁判長は、事件の詳しい経緯をご理解されていないようで、 「原告が何を損害と仰っているのか分からない。【息子さんの生前の損害と死後の損害】についてと、【捜査が適正に行われなかったこと】を、整理して提出してもらえませんか」と、原告側に仰いました。それから、 「法廷ですることを、進行協議で行なっているので、法廷に場を移しましょう」とご提案されました。 次回は7月23日午後3時30分から、東京地裁12階で【弁論準備】が行われることになりました。 進行協議で、証人尋問の人証が決まらなかったので、裁判の中で決まっていくことと思います。 6月13日の夕方、弁護団会議が開かれました。清水先生の事務所を出ましたら、満月が雲間から顔を覗かせました。煌々と輝く月のように、この国の司法も清々しいものであることを祈りました。 「継続は力なり」。息子が好きだった言葉です。 これからも目撃者探しを続けていきますので、目撃された方、何か情報をお持ちの方、どうぞお知らせください。 ▲
by harada-n
| 2014-07-10 08:00
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